No.36
メンテナンスされていない物件でも売ることはできるのか?
不動産の売却というのは、売れるまでは、「いくらで売却できるだろうか?」、「本当に買主が見つかるだろうか?」など不安つきまとうものです。
特に、古い物件の場合は売れないかもしれない、売れたとしても二束三文にしかならないかもしれない、といった不安は大きいでしょう。購入後、特にリフォームなどのメンテナンスをしていない物件だと、やはり買い手は見つからないのでしょうか?
結論から言えば、メンテナンスされていない物件でも売ることは可能です。
ただし、買主からすれば、メンテナンスされていない物件だと自分でリフォームをしなければならない分負担も増えますので、物件の価格自体は低くなってしまう可能性があります。
メンテナンスしていない物件を売る方法
それでも売却したい場合は、はじめから割安な価格でアピールすることで買主を見つけやすくなります。相場と変わらないぐらいの価格だとメンテナンスされていない分、買い手は見つかりにくいもの。でも、相場よりも安い価格なら、たとえメンテナンスがされていなくても購入したいという人はいるものです。
また、リノベーション向き物件として売り出す方法もあります。リノベーション向き物件を得意としている不動産会社で販売してもらえば、一般的な不動産会社に依頼した場合よりも高く売れることがあります。古い物件も、ただ「中古物件」として売り出すだけでは魅力に欠けますが、リノベーション向き物件としてなら、自由にリフォームしたいという方にとっては魅力的な物件になるでしょう。
さらに、リフォーム概算費用とセットにしてアピールするという方法もいいでしょう。リフォームと言ってもかかる費用はピンキリですから、あらかじめいくらぐらいかければどれぐらいのリフォームができるかということが分かっている方が購入に踏み切りやすくなります。
最低限のメンテナンスはしておく方が良い
きちんと掃除や換気をしておく、庭の雑草は抜いておくなど、お金をかけずにできるメンテナンスは、ぜひともおこなっておきましょう。家を購入する際には、内覧時の見た目の印象による影響は大きいです。ろくに掃除されていない物件だと、「他のところもちゃんとメンテナンスされていないだろう」という印象を与えてしまいますから、見た目だけでも良くしておく方が購入希望者に対するアピールになります。
リフォームしてから売却するのは費用もかかってしまい大変です。そこまでの手間暇をかけられないという方は、ぜひ最低限のメンテナンスだけはおこない、あとは割安感を出したりリノベーション向き物件として販売するといった対策を考えておくといいですよ。
(参考:RESTAが目指すリノベーション)
(参考:する?しない?売却前リフォーム)