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【不動産コラム】マイナス金利政策から見る今後の金利動向

マイナス金利政策から見る今後の金利動向

No.137

マイナス金利政策から見る今後の金利動向

2017年3月現在では、マイナス金利政策が導入されてから1年以上経ちます。マイナス金利政策の影響で、ローンの金利は下がっていますが、今後の動向が気になるとことです。そこで今回は、マイナス金利政策を中心に、今後の金利動向をどう読めば良いかを解説します。

1.マイナス金利政策とは?

マイナス金利政策とは、2016年1月29日に日本銀行(日銀)から発表された政策です。具体的には、民間銀行が日銀の当座預金に預けているお金に対して、-0.1%の金利を課すという内容の政策いなります。

つまり、民間銀行は日銀の当座預金にお金を預けていると、お金がどんどん減ってきてしまうということです。そのため、民間銀行は日銀にお金を眠らせるのではく、企業や個人にお金を積極的に貸し出すことになります。

企業や個人に積極的にお金を貸し出すということは、世の中にお金が回るのでお金の価値が下がり、結果的にインフレ(物価上昇)になります。このインフレ誘導が、日銀の狙いになるのです。

2.今後の政策

結論からいうと、日銀のマイナス金利政策は目標を達成していません。事実、2016年9月に「イールドカーブ・コントロール」と「オーバーシュート型コミットメント」という新たな政策を発表しました。

特に、後者の「オーバーシュート型コミットメント」は、簡単にいうと「消費者物価指数が安定的に2%増するまでは、金融緩和を続けます」という宣言です。そのため、少なくとも安定的に消費者物価指数が2%増えるまではマイナス金利政策は継続するものと考えられます。

マイナス金利政策を導入して、住宅ローンは下がりました。たとえば、変動金利でいうと、マイナス金利政策導入前は、0.675%(実質金利)が下限ラインでした。しかし、マイナス金利政策導入後は0.5%を切っている金融機関もあるほどです。

そのため、金利の観点からいっても、今後しばらくは低金利時代が続くと考えられます。しかし、5~10年以上の中期的スパンで見ると金利動向は分からないので、「今」金利が低いときにローンを組むメリットは大きいと言えます。

3.まとめ

このように、マイナス金利政策によって下がった金利は、しばらく低水準で推移するものと考えらえます。そのため、「今」ローンを組むのは非常に良い時期と言いましたが、「借り過ぎ」には注意です。

全期間固定金利なら問題ないですが、変動金利でギリギリの借入額だと、少し金利が上がるだけで返済が厳しくなるからです。そのため、変動金利で組むときは、0.3~0.5%程度金利が上昇しても問題ない借入額にするべきです。

(関連コラム:住宅ローンの金利の仕組みとタイプについて

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