No.183
賃貸物件の仲介手数料の仕組みを知っておこう
賃貸物件を探すときには「仲介手数料」という初期費用があります。ただ、敷金・礼金と同じく、仲介手数料がない物件もあれば、ほかと比べて仲介手数料が安い物件もあります。今回は、そんな賃貸物件の仲介手数料について、詳しく解説していきます。
1.賃貸の仲介手数料の仕組み
賃貸物件の仲介手数料の仕組みに関しては、まず手数料額を理解しておきましょう。その後、仲介手数料のパターンを解説します。
1-1手数料額は?
賃貸の仲介業者が徴収して良い仲介手数料は、貸主・借主から合計で賃料の1か月分と決まっています。また、賃料の1か月分はあくまで「上限」になるので、その金額以下で設定しても問題はありません。賃料の1か月分が上限なので、当然ながら賃料を値下げすれば仲介手数料の上限額も下がります。
1-2仲介手数料のパターン
前項のように、家賃1か月分は、貸主・借主からの合計額です。つまり、仲介業者が貸主から賃料1か月分の仲介手数料をもらうのであれば、借主から仲介手数料をもらうことはできません。
そのため、一般的な賃貸物件の仲介手数料は、以下のような仕組みになっています。以下は、借主側からの視点です。
・仲介手数料が賃料の1か月分:貸主は仲介手数料を支払わない
・仲介手数料が賃料の0.5か月分:貸主が賃料の0.5か月分を負担しているケースが多い
・仲介手数料負担なし:貸主が賃料の1か月分負担しているケースが多い
2.仲介手数料で知っておくべきこと
前項で仲介手数料の仕組みが理解できたと思います。その上で、仲介手数料については、「仲介業者=貸主」の物件の落とし穴に気を付けましょう。
仲介業者自身がその物件の貸主になっているケースや、その物件を管理しているケースがあります。このときは、仲介業者自身が借主になっているので、その物件を「仲介」しているわけではありません。
そのため、仲介手数料がゼロになるケースが一般的です。しかし、別の業者からその物件を紹介されると、その別の業者には仲介手数料を支払うことになります。
たとえば、仲介業者A社自身が貸主となっている、Zマンションを検討していたとします。この場合、A社の店舗へ行き、そこでZマンションを紹介されれば、仲介手数料は無料になります。
しかし、別のB社の店舗へ行き、Zマンションを紹介されたときは、B社に仲介手数料を支払うケースがほとんどです。このようなケースは、仲介手数料を無駄に支払うことになるので気を付けましょう。
3.まとめ
このように、賃貸の仲介手数料の仕組みは、売買時と大きく異なります。また、仲介業者自身が貸主となっていたり、管理していたりする物件は、仲介手数料が特殊になるので覚えておきましょう。賃貸物件を探すときは、仲介手数料のことも気にして探すと良いです。
(参考:神戸市西区・垂水区の賃貸探し)
(関連コラム:不動産の個人間売買は本当にお得?)