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【不動産コラム】残債がある場合の買い換え手段。「買い替えローン」を知ろう

残債がある場合の買い換え手段。「買い替えローン」を知ろう

No.116

残債がある場合の買い換え手段。「買い替えローン」を知ろう

不動産を売却する時には、基本的に住宅ローンの残債がある状態では売却できません。しかし、買い替えローンを利用する事で、残債がある状態でも不動産を売却できる可能性があります。

なぜ完済しないと家を売却できないのか?

そもそも、なぜ住宅ローンを完済しないと家を売却出来ないかと言うと、「抵当権」が関わってくるからです。抵当権とは、住宅ローンを借りた時に金融機関が融資した不動産に設定する権利です。
抵当権を設定していると、仮に住宅ローン借入者が返済不能になった時に、金融機関が強制的に不動産を売却できるのです。そして、その資金を住宅ローンの残債に充てます。
この抵当権を抹消しない限り家を売却する事は出来ず、抵当権を抹消するには住宅ローンを完済する必要があるのです。そのため、ローンの完済をしないと家を売却出来ないということになります。

買い替えローンとは?

買い替えローンとは、新しい家の住宅ローンと、今の家の残債の合計金額のローンを組むことです。例えば以下のようなケースで見ていきましょう。

  • 今の家の住宅ローンが3,000万円残っている
  • 今の家を売却しても2,600万円でしか売れない(残債が400万円残る)
  • 新しい家は3,200万円で、全て住宅ローンを組んで購入したい

このような場合には、残債の400万円を手元資金などで完済しない限りは、今の家を売却する事はできません。しかし、買い替えローンを利用すれば「残債400万円+新しい家のローン3,200万円」の合計3,600万円のローンを組む事ができます。そのため、残債も完済できるので、今の家の売却も問題なく行えるのです。
但し、買い替えローンのデメリットは、住宅ローン審査が厳しくなる事です。なぜなら、買い替えローンは新しい家を担保に、新しい家のローンと今の家の残債の2物件分のローンを組むからです。そのため、ある程度年収が高かったり、大きな会社に勤めていたりというアドバンテージがないと、買い替えローンの審査に通るのは難しいです。
また、あくまで買い替えローンが利用できるのでは、家を「買い替える」時だけです。つまり、新しい家を買う予定がなく「今の家の売却だけしたい」時には、買い替えローンを利用することはできません。その時には、他の金融機関からフリーローンでお金を借りる等して、住宅ローンを完済する必要があります。

メリットの高い買い換えローン

買い替え時に残債がある時、買い替えローンを組めるのであれば非常に良いです。買い替えローンは金利も通常の住宅ローンと変わらないケースがほとんどですし、大きなデメリットがないからです。そのため、買い換え前提で住宅ローンが残ってしまう方は、一旦は買い替えローンの審査をしてみてはいかがでしょうか。

(参考:不動産の購入をお考えの方
(参考:不動産の売却をお考えの方

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