No.175
マンション売却時に不動産会社を替えるリスクとは?
神戸市内でも、マンションを売却するときには不動産会社に仲介を依頼しますが、その不動産会社を途中で替えることも可能です。しかし、途中で不動産会社を替えるにはリスクもあるので、その点は理解しておきましょう。今回は、そんな不動産会社変更時のリスクについて解説していきます。
1.新たに不動産会社を探す手間
不動産会社を替える1つ目のリスクは、新たに不動産会社を探す手間がかかるという点です。不動産会社を探すときには、以下のような流れになります。
・査定依頼をする
・机上査定してもらう
・訪問査定してもらう
・不動産会社を選定する
上記は、複数の不動産会社に依頼して、その複数の不動産会社から選定するという流れになります。そのため、この作業をもう一度行い、売却を依頼する不動産会社を選定するという手間がかかる点はリスクです。
なぜリスクかというと、不動産会社を新たに探している間にも競合環境は変わっていきますし、売れ残り物件として世間に認知される可能性があるからです。仮に、売れ残り物件と認知されれば、値引き交渉が激しくなるので、売却価格が落ちやすくなってしまいます。
そのため、仮に不動産会社を替える場合には、前もって不動産会社に査定依頼はしておきましょう。今仲介を依頼している不動産会社の媒介契約を解除すると同時期に、新しい不動産会社と媒介契約を締結するのが理想です。
2.売却活動が引き継がれない
不動産会社を替える2つ目のリスクは、売却活動が引き継がれないという点です。売却活動が引き継がれないと、以下のようなデメリットがあります。
・費用対効果の高い広告が分からない
・検討者の状況が分からない
・物件の評価が分からない
媒介契約を解除される不動産会社も、売主に今までの売却活動は報告しているはずです。しかし、広告ごとの問い合わせ数の詳細や、検討者がどのような反応をしているかは、やはり営業マンしか分からない部分が多いです。
そのため、今までの売却活動で培ったノウハウは、新しい不動産会社に全て引き継がれないことが多いのです。そうなると、効率の良い広告活動や、物件のデメリットを補完するような営業トークが出来ない可能性があります。この点を考慮して、不動産会社を替えるか判断すべきです。
このように、マンション売却時に不動産会社を替えるには、リスクが伴います。そのため、不満があるときは、まず営業マンを替える交渉をした方が良いでしょう。それでも、売却活動に納得いかないときに、媒介契約を解除して新しい不動産会社に替えるという選択をすべきです。
(参考:不動産物件査定)
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