No.47
注文住宅か中古住宅リフォームか、どちらがいいのか
注文住宅のメリット・デメリット
「せっかく家を買うなら、自分のこだわりを全部叶えた家に住みたい!」と思う人も多いと思います。家へのこだわりが強い人の場合は、建売住宅だと希望に合うものが見つからず、「一から自分で作った方がいい」という結論に達するでしょう。
何もない状態から、一から家を作る場合は「注文住宅」を建てることになります。間取りから壁の素材から、何から何まで自分たちで決めることができます。雑誌やテレビでも、こだわりの注文住宅を見ると羨ましく思いますよね。
ただ、注文住宅には「自由に作れる分、費用が高くなりやすい」というデメリットがあります。標準的な材料だけを使っていれば格安で仕入れられても、あまり使われない規格のものを使おうとすると仕入れ値自体が上がってしまいますし、特殊な工事が必要となると、そこでも人件費が余分にかかります。
予算は無限にあるわけではありませんから、「自分の理想の家をとるか?」、「予算を重視してあきらめるか?」という選択を迫られます。
中古住宅をリフォームするメリット・デメリット
でも、もう一つ、希望を叶えやすい家の買い方としては「中古住宅をリフォームする」という方法もあります。そのまま住むには抵抗のある中古住宅も、リフォーム(リノベーション)することによってまったく違う家に生まれ変わらせることができます。
しかも、注文住宅とは違い、土台がある分工事費や材料費が節約できますし、格安な中古住宅を買えば、少しお金をかけてリノベーションしたとしても建売住宅を買うのと変わらないぐらいの値段で理想の家を手に入れることができます。
また、人気エリアの場合は、注文住宅を建てるための土地を購入したくても、条件のいい場所ではなかなか希望の土地自体が見つからないこともありますが、中古住宅であれば理想の立地がか叶いやすいというメリットもあります。
ただし、中古住宅をリフォームする場合は、注文住宅を建てるのに比べていろいろと制約が増えるというデメリットがあります。間取りを変更するにしても、どうしても取り除けない柱があると、希望の間取りにはできないこともあります。
まとめ
■注文住宅のメリット・デメリット
〇……一から理想通りの家を建てられる
〇……すべてが新しく、快適
×……価格が高い
×……理想の立地が見つかるとは限らない
■中古リフォームのメリット・デメリット
〇……低予算で理想の家が手に入る
〇……人気エリアでも良い立地が見つかりやすい
×……もとの建物の制約を受けることがある
×……建替えしない限り、古い部分が残る
古さをあえて楽しめるという人や、立地にこだわるひとの場合は、条件さえ合えば中古住宅をリフォームする方が予算内で理想の家が手に入る可能性は高いでしょう。
(参考:リフォームする物件の選び方)
一方、中古そのものに抵抗がある方や、どうしても中古リフォームでは叶えられない希望がある方だと、注文住宅を選んだ方が納得のいく家づくりができるのではないでしょうか。
(参考:中古住宅と新築の比較)
(参考:新築住宅と中古住宅購入時の諸費用の違いについて)