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住宅の長期価値は土地価格だけで見る?
不動産の価値は土地単体の価値
住宅の価値は、年月が経つとともに減少していきます。
もっとも価値が高いのは新築直後で、そこに人が住むようになるとその時点で1割以上下落、その後どんどん価値は下がり、25~30年ほどで価値はなくなるとも言われています。
そうなると、新築から25~30年後に残る価値というのは土地だけです。土地は残るので、その価値だけはある、ということになります。
つまり家を買うなら、土地の価値についても考えておいた方が良いということです。
土地の価値は、立地によって違います。都会であれば土地の価格は高いですし、地方に行けば安くなりますね。もちろん土地の価格は、交通の便だけではありません。静かな住環境、安心して住めること、公園や学校など子育てに関することなど様々です。他にも、日当たり土地の形などにも影響されます。
建物は、建て替えることができますが、土地は同じものが一つとしてないだけに、長期的に見れば不動産の価値は土地単体の価値に近づいていくと言えるでしょう。
ただ、住宅に関しても、メンテナンス次第で価値を残すことはできます。更地にして土地だけ売ろうとすれば解体費用がかかりますが、中古住宅として売るなら家をそのまま売ることもできますし、こまめなメンテナンスができているかどうかがポイントとなります。
メンテナンスをしながら住んでいれば本人としても住み心地は良いですし、売ったり貸したりする際にも高値での取引は可能になるでしょう。
マンションは管理の良さが決め手
マンションの場合は自分の住まいだけをキレイに使っていても、マンション全体として管理が行き届いていなければ価値は下がってしまいます。
マンションだと積立金があり、それを修繕費に使っていますね。
だいたい、目安としては50年程度なら住めると言われていますが、管理次第でもっと長くもつ物件もあれば、管理が行き届いていない場合はもっと早くに価値がなくなってしまうこともあります。
住宅の価値は、放っておけばどんどん下がります。
それを食い止めるには、定期的なメンテナンスは必要です。ただそれでも、永遠に価値が残るということはなく、最終的には土地の価値だけが残ると思っておいて間違いないでしょう。
住宅を購入する際には、物件自体の価値と、土地の価値を見極めて、より価値のある物件を探しだすということが大切になるのではないでしょうか。