No.139
不動産の売却は季節や時期によって金額が変わる?
不動産の売却は、季節や時期に関係なく一年中行っています。しかし、実は売却する季節や時期によって多少売却スピードや売却金額が変わるのも事実です。今回は、不動産の売却時期や季節によって売却金額がどう変わるかを解説します。
1.不動産を売りにくい季節や時期
不動産を比較的売りにくい季節や時期は以下の通りです。
・年度末や期末などの区切りの時期
・真夏
上記2つの季節や時期での売り出しは出来れば避けるべきです。どうしても売り出す必要があれば、広告活動を控えるなどの対応をしましょう。
まず、年度末や期末は、新築不動産が値引きをしやすいです。なぜなら、会社の決算や物件成績などが年末や期末に締められることが多いからです。そのため、新築不動産の値引き合戦に巻き込まれると、中古不動産の価格も下がる可能性があります。
また、真夏は検討者も物件を見学するのが大変です。中古不動産を見学するときには、大抵の場合、不動産会社の車で物件巡りをします。ただ、本気で検討する物件に関しては、駅までのアプローチや物件周辺を歩いて見て回ります。
一千万円単位の商品を購入するのに、自分の足で確かめないということはほとんどありません。そのため、真夏の暑い日に外を歩き回る必要があり、その行為だけで物件の検討度合いが下がってしまいがちです。そうなると、結果的に成約率が下がり、「売れない物件」となりやすいため価格も落ちやすいです。
2.不動産を売りやすい季節や時期
不動産を売りやすい季節や時期は、前項で解説した時期や季節「以外」です。その中でも「気候的に過ごしやすい季節」が最も不動産を売却するには適しています。具体的には、4月~5月・10月~11月ごろがベストな時期でしょう。
まず4~5月であれば年度末も終わり、値引き合戦にも巻き込まれにくいです。また、10月~11月にも同じことが言えますが、この時期は気候的にも過ごしやすい時期になります。先ほどいったように、不動産を購入するときには周辺を歩き回ることもあるので、気候は大切な要素になります。
そのため、このような時期の方が検討者の印象も良くなるので、高い金額で売却しやすいです。
3.まとめ
上記のように、不動産は売りやすい時期や季節、売りにくい時期や季節があります。ただ、売却金額や売却スピードが劇的に変わるほどの違いはないので、あくまで参考程度に認識しましょう。季節や時期は加味するものの、優良な不動産会社選びなどの方が優先順位は高いです。
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