No.171
西向き住戸を上手に売却する方法
マンションの中で最も人気のある方角は「南向き」住戸です。その次は東向き、もしくは西向きになりますが、今回は西向き住戸を上手に売却する方法を解説します。具体的には、西向き住戸のデメリットである西日を払拭する方法と、西向き住戸の案内方法を工夫についての解説です。
1.西日対策
西日を懸念する人に対しては、以下のような西日対策を教えてあげましょう。
・レースカーテン
・ブランインド
・フィルム
生地が厚いレースカーテンであれば、ある程度西日を遮る効果があります。西日対策用のレースカーテンもあるので、実際に住戸に付けていれば尚更アピールすることが容易です。
また、レースではなくブラインドを設置するという方法もあります。ブラインドであれば角度を変えることができるので、カーテンよりも陽の光を上手く遮断することが可能です。ブラインドはウッド調など、デザイン性の高い商品もあるので、部屋の雰囲気を演出できるというメリットもあります。
ほかにも、ガラスにフィルムを貼るという方法もあります。フィルムを貼れば室内に光を採り入れつつ、きつい西日を遮断することが可能です。いずれも、実際の家に設置しておくのがベストですが、設置していなくても営業マンにカタログなどの資料を用意してもらうと良いです。
2.内見方法
また、西向き住戸は内見(物件見学)するときに、以下のような工夫をすると効果的です。
・なるべく午前中に案内する
・西日が厳しくないところで話をする
どうしても西日ネックは出てきやすいので、できるだけ西日が気にならない午前中に内見すると良いです。ただ、朝早いと陽が当たりにくいので、ベストな時間帯は11時~14時頃になります。
もしくは、西日が厳しい夕方よりは、太陽が落ちる17時以降の方が良いでしょう。ここでの注意点は、季節によって時間帯が異なる点と、営業マンの都合もあるという点です。いずれにしろ売主の立場としては最大限時間調整に協力しましょう。
また、西日が厳しい時間帯の内見であれば、できるだけ西日が厳しくない部屋で話すと効果的です。たとえば、リビング・ダイニングに隣接する中部屋にテーブルとイスを用意するなど、営業マンと内見者が話せるスペースを用意しましょう。
3.まとめ
このように、西向き住戸のネックである西日対策をきちんと行い、内見方法を工夫することが大切です。特に、西日対策のグッズは知らない人も多いので、資料などを見せるとネックが払拭することは多くなります。西向き住戸が、立地が良いが向きが西という場合もありますので、住まいにもとめる優先順位によって、物件の価値は人それぞれです。基本的には、それらの条件はある程度価格に反映されているとは思います。営業マンと協力して、西日住戸の印象アップを心掛けましょう。
(関連コラム:必勝!売却教室 不動産売却で失敗しないために)