No.181
最近のマンションって売れている?データから見るマンションの売れ行き
神戸エリアでマンションの購入・売却を検討している方は、マンションの売れ行きを理解しておいた方が良いでしょう。結論からいうと、現在のマンションは価格が高くなっており、消費者マインドは少し落ちている状況です。今回は、そんなマンションの売れ行きを、データを基にチェックしていきましょう。
1.新築マンションの価格について
まず、新築マンションの価格推移から見ていきましょう。国土交通省のデータ※1によると、平成9年から平成28までのマンション価格推移ですと、平成28年が最も高い販売価格となっています。
つまり、30年までの過去21年間で、現在は新築マンション価格が最も高い金額で推移しているということです。
※1国土交通省 <2>住宅建設の動向-3-(8)参照
http://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html
※2不動産経済研究所
https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/317/z2017.pdf
2.中古マンションの価格について
つづいて、中古マンションの価格推移ですが、神戸、明石エリアのみならず、近畿圏や中部圏でも現在は中古マンション価格が上昇しています。中古マンション価格と新築マンション価格は連動するので、新築マンション価格が高水準にあるうちは中古マンション価格も高水準にあると考えられます。
3.契約率について
さて、ではこの価格に消費者マインドはついていけているのでしょうか?冒頭でもいったように、消費者マインドは若干落ちており、それが分かる指標が「契約率」になります。契約率とは、新築マンションが初月で契約したパーセンテージです。
契約率の好不調の境目は70%と言われており、平成28年には7年ぶりに契約率70%を切りました。ちなみに、平成29年も契約率70%を切っている状況なので、現在は消費者心理が高いとは言えないのです。
これらのことから、マンションの売り時はまさに今と言えるでしょう。なぜなら、今であれば価格は高水準でありながら、消費者マインドはぎりぎりついていっているからです。今後契約率がさらに下がれば、マンション価格が全体的に下がる可能性があります。
4.まとめ
このように、マンション価格は高水準で推移しており、その中で契約率は若干落ちています。しかし、言い換えるとこの高い金額でも契約率は極端に落ち込んではいないとも言えます。そのため、高く売れる可能性がある今、マンションは売っておいた方が良いでしょう。
(関連コラム:最近のマンション価格と契約率について)
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