No.107
不動産を購入する人は必見!団信について知っておこう
不動産を購入する時には団信について知っておく必要があります。なぜなら、団信を正確に把握しておかないと、余計な保険に加入しており、本来払わなくても良い保険金額を支払っている場合があるからです。今回は、そんな団信についてのお話です。
1.団信とはなにか?
そもそも団信とは団体信用生命保険の略称になります。金融機関でローンを組むと、その金融機関によっては強制加入になる生命保険です。
1-1団信に加入するとどうなる?
団信に加入すると、亡くなった時や高度障害になってしまった時にローンの残債が支払われます。例えば、X銀行から住宅ローンを4,000万円で借り入れてマンションを購入したAさんがいたとします。X銀行は団信に強制加入なので、妻であるBさんを受取人にして団信に加入しました。
仮に5年後、Aさんに不幸があり亡くなってしまったとしたら、妻に保険が下ります。その時に下りる保険料は、その時に残っているローンの額です。金融機関からすると、Aさんが亡くなってしまったことにより債務不履行になることを免れる事ができます。勿論、Aさんからしてみれば、家の負担を家族に残す心配はないです。
そのため、団信に強制加入する金融機関で住宅ローンを組んだ場合、個別で加入している生命保険を見直すと良いです。団信に加入する事で不要になる保険があれば、その分の保険料が浮きます。
1-2団信はどこの金融機関にも付保されている?
団信は基本的には民間の金融機関では強制加入になります。しかし、独立行政法人である住宅支援機構は団信の必須加入はありません。住宅支援機構とは、借入期間中ずっと金利が変わらないフラット35を運用している機関です。そのため、通常の金融機関では団信は強制加入、フラット35は任意加入と認識しておけば良いです。
2.特殊な団信について
普通の団信は、別途費用は発生せずに、保険料は金利に既に含まれているという考え方になります。しかし、特殊な団信であると、別途費用が発生したり、金利に上乗せされたりする事があります。例えば以下のような団信があります。
・三大疾病保障付団信
通常の団信以外に、三大疾病である「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」になった時に保険が下りる団信です。大抵の金融機関が、住宅ローンの金利に0.3%を上乗せします。
・八大疾病保障付団信
通常の団信以外に、三大疾病である「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」の他に「高血圧疾患」「糖尿病」「慢性腎不全」「肝硬変」「慢性膵炎」が追加された保険です。保険料の負担は、三大疾病とは違い、別途費用が発生する場合が多いです。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。団信について理解頂けたと思います。特に「2.特殊な団信」で紹介した団信に加入するかは、費用が掛かりますので良く検討した方が良いです。いずれにしろ、団信に加入したら一度自分が加入している保険は改めて見直しましょう。
(参考:ローン諸経費とは?)